手で曲げられる。洗練された錫の器「すずがみ」
2013.09.28
新商品「すずがみ」は、使うたびに形を変えられる錫(すず)製のアイテムです。指先の軽い力で曲がる不思議な柔らかさで、スッと簡単に曲げられるのが特徴。手で変形させることで、金属の無機質な質感に手加工の温かみが加わり、独特の存在感が生まれます。
すずがみは富山県高岡市の鍛金職人が、錫の板を金槌で丁寧に叩いて薄く延ばして作った、錫100%の圧延鍛造加工品です。熟練の職人が金槌で叩くことで強度が上がり、曲げのばしによる劣化が抑えられています。
手でぐにゃぐにゃと曲げられます。思い通りの形に変形させてお楽しみください。すずがみの形を平たく直したいときは「ころ」を使って縦・横、裏・表をころころ転がすだけで、元の平らな状態に戻ります。
豆皿のように器として、小物を入れるトレーとして、筒型にしてオブジェとして、と使い方は自由自在です。端を少し持ち上げれば、お皿の代わりに。和菓子にもよく似合います。
錫は古来より抗菌作用があるといわれていますので、食器として問題なくお使いいただけます。一隅だけ折りこめば、箸やフォーク、楊枝置きも兼ねた器に。トレー状にしてショップカードを置いたり、筒型にして丸めたメニューを立てたりしても素敵です。どんな風に変形させて使うかを考えるのも楽しいですね。
使い始めは錫の光沢が際立っています。特性上、使うごとに錫の色が変化していきます。味わいのある自然な色の変化もお楽しみください。
「すずがみ」は金槌の鎚目を日本の美しい気象現象に見立てた、三つの模様からお選びいただけます。
あられ
音をたてて降る氷の粒
その粒を打ち付けた様な、あられの鎚目
さみだれ
陰暦五月に降る長雨
その雨跡が残った様な鎚目
かざはな
雲の少ない晴れた日に舞う雪
その雪が積もった様な鎚目
すずがみところは、このようにすっきりとしたパッケージに入っています。すずがみ同様、シンプルなのに印象に残りますね。贈り物にもおすすめです。
店頭では見本をご用意していますので、実際に曲げたり伸ばしたりしてお試しいただくことができます。ぜひご来店ください。