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茶の湯の興隆と陶器
2007.08.23
前章までは京都の焼き物の歴史的な流れを語りましたが、今回は日本の陶器史上重要な位置を占める、安土・桃山、江戸初期の古い時代の陶器をご紹介します。
この時代には茶道の発展とともにいくつかの名窯が出現しました。長次郎を祖とする京都の楽焼は、千利休の意を受けて侘びの茶の湯にふさわしい茶碗を焼いたことに始まります。低い焼成温度による軟陶質の、ぽってりとした温かな感じを特徴とする焼き物です。また楽茶碗(らくちゃわん)という言葉は楽家歴代の茶碗に対する呼称になっています。
楽家は長次郎(天正期 1573?1644年)に始まり、常慶、道入、一入、宗入、左入、長入、得入、了入、旦入、慶入、弘入、惺入、十四代吉左衛門、当代吉左衛門と十五代にわたり、現代まで脈々とその技法を守り栄えている名家であります。
安土・桃山時代にはほかにも古田織部を祖とする織部焼(茶碗や幾何学模様の入った変形器が有名)、古志野茶碗、古萩茶碗などが知られるようになりました。
ここに掲載した楽焼陶器などはうるはし堂で取り扱っております。お客様には1個のご注文から承り、ご注文分だけ制作したものをお届けします。詳しくはお問い合わせください。