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雛祭りの器と料理
2009.01.09
3月3日の雛祭りは上巳(じょうし)の節供とよばれ、平安時代の宮中や貴族社会にその起源をたどれます。幼女の人形遊びが一般化していた当時の上流社会では、幼子の無病息災を願い、家の財力を示すために豪華な雛人形が飾られました。その風習が一般に定着したものが雛祭りとされています。
雛祭りの風習は京料理にも取り入れられ、立雛の珍味入など、人形を象った器がお料理に多数使用されてきました。京都では向って右が男雛、左が女雛とされています。
また蛤形の器は、はまぐりの貝がかならず一対になっていることが一夫一婦の教えに取り入れられたもので、結婚式などのおめでたい席に縁起物として出されます。またこの節句時分は貝の産卵前に当り、貝の一番おいしい時期でもあります。蛤だけでなく色々な貝が供される貝尽しのお料理に、様々な貝形の器が使用されています。
雛祭りのお餅と言えば、赤(桃)・白・緑の3色の菱餅が有名です。赤は桃の花、白は雪、緑は春の新芽を表します。桃の葉をかたどった菱餅を模した器は、桃の節句にふさわしいでしょう。
京都の雛祭りのお菓子に、ちぎり餅(引千切・ひちぎり)というものがあります。お餅の端を引き伸ばし、ちぎった形を残したもので、子どもの息災を願う宮中の行事から生まれました。このようないわれのある器も雛料理を雅びやかに彩ります。
ご紹介しました器の詳細につきましては、うるはし堂までお問い合わせください。この他、うるはし堂には季節感を色々に表現できる器が数多く揃っています。一度ご来店くださいませ。